依存症の人は自分を依存症だとは認めない理由(その2)

ギャンブル依存症の人は自分を依存症とは認めないため、借金が膨れ上がるなどの様々な問題を引き起こします。

【依存症と認めると大好きなギャンブルを取り上げられてしまう不安】

ギャンブル依存症の人が、自分が依存症だと認めない理由についてお話ししましたが、自分の経験上、依存症だと認めたがらない理由がもう一つあると感じています。

それは「甘え」です。

依存症の状態=居心地が良い

ため、心理的ギャンブル依存症であることを否定してギャンブルを手放したくないと考えてしまいます。

ギャンブルに依存している人は、ギャンブルのない生活は考えられない状態にあるので、みずからギャンブルをやめるためには相当の勇気がなければできません。

例え、自分の借金問題で家族に迷惑をかけていてもです。

…とても恐ろしいことです。

ですから、みずからの力だけでギャンブル依存症から立ち直ることは現実的には不可能で、家族や支援をしてくれる人達の力が必要です。

家族以外でギャンブル依存症から立ち直るために支援してくれる人達とは誰でしょうか?

それは、カウンセリングや自助グループの人達です。

簡単には言うと、自助グループというのは、依存症で悩んでいる人達が自発的に集まり、体験談などを話し合いグループのことです。

【カウンセリングの受診や自助グループへの参加】

どんな依存症にもカウンセリングや自助グループがあるように、ギャンブル依存症にもカウンセリングや自助グループは存在します。

カウンセリングの受診や自助グループに参加し、専門家やギャンブル依存症の人達の話を聞くことで

・自分と同じような境遇で悩んでいる人がたくさんいる
・自分だけではない

とホッとして、ギャンブル依存症だと素直に認めることができます。

私も自助グループに通い、自分がギャンブル依存症だと認めることができ、自分の境遇や辛い気持ちを理解してアドバイスを貰い、とても楽になった記憶があります。

しかし、自分はギャンブル依存症ではないと思っている人に対して、カウンセリングを受けたり、自助グループに通うように言ってもなかなか聞き入れくれません。

次回は、そのような人が、どうしたらカウンセリングや自助グループに参加できるようになるかお話しします。