依存症の人は自分を依存症だとは認めない理由(その1)

ギャンブル依存症アルコール依存症や薬物依存症も根っこは同じ】


依存症と聞くと、仕事も出来ず荒れた生活を送っている人というイメージを勝手に持ってしまい


「自分はちゃんと仕事(学校)にも行ってまじめに働いているから依存症ではない」


と否定してしまいがちです。


まさしく自分がそうでした…


僕の場合は競馬にのめり込み、借金をしてまで競馬を続けてしまいました。


借金がどんどん膨らんでも、「いつかは勝って返すことができる」と根拠のない妄想に取り憑かれ…ズルズルと借金地獄に陥ってしまいました。


そして、気がつくと

・借金を返すために競馬をしている

・借金を返済するには競馬しかない


という考え方に陥ってしまいました。


家族から、ギャンブル依存症だと言われても


「自分はギャンブルが好きでやめられないのではない!借金を返済するためにはギャンブルをせざるを得ないだけだから、ギャンブル依存症ではない」


と自分がギャンブル依存症であることをずっと認めることができませんでした。


しかし…


借金を返済するために競馬をする=返済手段として完全に競馬に依存している


ことに気がつき、自分がギャンブル依存症であることを自覚しました。


借金を返済するために

・外食を控える

・ランチを弁当にする

・趣味に費やすお金を減らす


など他に色々な方法があるにもかかわらず、無意識に


ギャンブルで借金を返済するしか方法がない=ギャンブルを楽しんで稼ぎ返済する


と考えていたのです。


実に恐ろしいことです。


依存症には、ギャンブルやアルコール、薬物などがありますが、決して


まともな社会生活が出来ず、荒れた生活を送っている人だけが依存症ではないのです。


自分のように、普通に社会生活をおくっていながらも、借金の返済のためにギャンブルをしている人や、ストレス発散や気分転換のためにギャンブルをしている人もギャンブル依存症になる可能性は十分あります。


例えば、上司に怒られたり、友人や恋人と喧嘩をしてムシャクシャした時に、気持ちを落ち着かせるためにギャンブルをする人は


気分を落ち着かせるためにギャンブルをしているだけだ=ギャンブルに依存している


まさに、ギャンブル依存症の入り口です。


嫌なことを忘れたいとか、気持ちを落ち着かせるために


・アルコールに頼ればアルコール依存症

・薬物に頼れば薬物依存症


になる可能性もあります。


何事も頼り過ぎれば、○○依存症に発展するわけです。


そして、普通に社会生活がおくられているから自分は依存症=病気ではないと依存症を否定しがちです。